【ボクシング】色々話題な井上尚弥対抗王者のカシメロについてまとめてみた
今回は以前から薬物検査に必要な情報を遅らせたりドネアの妻を侮辱したり防衛戦の前日計量を直前でキャンセルしたりSNS発言が話題の問題児ジョンリール・カシメロについてまとめていきます。
ジョンリル・カシメロ
プロフィール
本名:ジョンリル・リポンテ・カシメロ
通称:Quadro Alas
階級:バンダム級
身長:163cm
リーチ:163cm
国籍:フィリピン🇵🇭
誕生日:1989年2月13日
スタイル:オーソドックス
戦績
プロ:35戦31勝(21KO) 4敗
獲得タイトル
- フィリピンPBFフライ級王座
- WBOアジア太平洋ライトフライ級王座
- WBO世界ライトフライ級暫定王座(防衛0度)
- IBF世界ライトフライ級暫定王座(防衛0度=正規王座に認定)
- IBF世界ライトフライ級王座(防衛3度)
- IBF世界フライ級王座(防衛1度)
- WBO世界バンタム級暫定王座(防衛2=正規王座に認定)
- WBO世界バンタム級王座(防衛2)
動画
ファイトスタイル
前へ飛び込むスピードがとても速く、左右の強打やボディーブロー、アッパーと攻撃のバリエーションも多彩で当たればどんな選手でも倒せる攻撃力を持っている。なりふり構わず懐に飛び込んできて、大ぶりのパンチを振り回す選手ですよね。
ガードを下げ、リラックスした状態で構えながら、いきなり飛び込んでくるファイトスタイルと言った感じです。
生い立ち
2007年6月3日、プロデビュー。4回判定勝ち。
2008年8月23日、ロデル・クイラトンとフィリピンPBFフライ級王座決定戦を行い、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
同王座は1度も防衛することなく返上した。
2008年10月3日、リエムペット・ソー・ウィラポム(タイ)とWBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦を行い、5回1分2秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功、同時にWBOの世界ランカー入りを果たした。
2009年5月28日、アーディン・ディアルと対戦し、8回1分42秒KO勝ちを収め初防衛に成功した。
2009年12月19日、ニカラグアのマナグアのエスタディオ・ナシオナルで元WBA世界ライトフライ級暫定王者セサール・カンチラ(コロンビア)とWBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦を行い、判定では(3者共に94-95)の僅差判定でリードされていたが、11回1分40秒逆転TKO勝ちを収め、カンチラのWBAに続く獲得を阻止すると同時に王座獲得に成功した。
2010年7月24日、メキシコのシナロア州ロスモチスのポリデポルティーボ・センテナリオでラモン・ガルシアと対戦し、初黒星となる12回1-2(115-113、2者が113-115)の僅差判定負けを喫すると同時に初防衛にも失敗し、王座から陥落した。
2011年3月26日、南アフリカ共和国のハウテン州ヨハネスブルグのナスレック・インドア・アリーナでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネと対戦。
2階級制覇を目論んだが、最後はムザラネの右フック一撃でレフェリーストップがかかり自身初のKO負けとなる5回1分50秒TKO負けを喫し、2階級制覇に失敗した。
2012年2月10日、アルゼンチンのブエノスアイレス州マル・デル・プラタのクルブ・アトレティコ・オンセ・ウニドスで元IBF世界ライトフライ級王者ルイス・アルベルト・ラサルテとIBF世界ライトフライ級暫定王座決定戦を行い、ダウンの奪い合いになり、10回1分9秒TKO勝ちを収めWBOに続く王座獲得に成功した。
2012年7月31日、長期休養中の正規王者ウリセス・ソリスの復帰戦を行う目処が立たないことからソリスがIBF世界ライトフライ級王座を剥奪された為、カシメロが正規王座認定を受け正規王者になった。
2012年8月4日、メキシコのシナロア州マサトランのセントロ・デ・コンベンシオネスでペドロ・ゲバラと対戦し、12回2-1(116-111、114-113、113-114)の判定勝ちを収め、初防衛に成功した。
2013年3月16日、パナマのパナマシティにあるメガポリス・コンベンションセンターにて、ルイス・アルベルト・リオスと指名試合を行い、強打のリオスを完全に封じ込めて何もさせず完封。
3-0の判定勝ちで2度目の防衛に成功した。
2013年10月26日、マカティのマカティ・コロシアムにて、フェリペ・サルゲロと対戦し、11回1分34秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。
2014年5月3日、セブ市のウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノでIBF世界ライトフライ級13位のマウリシオ・フェンテスと対戦したが、前日計量で5.25ポンドのリミットオーバーとなり、体重超過で王座を剥奪された。
フェンテスが勝った場合のみ王座獲得となる条件で試合が行われたが、カシメロが3度のダウンを奪う初回2分59秒KO勝ちという圧勝に終わった。
2014年12月13日、メキシコのヌエボ・レオン州ペスケリアでIBF世界フライ級4位のアルマンド・サントスとIBF世界フライ級挑戦者決定戦を行い、2回24秒TKO勝ちを収めアムナット・ルエンロンへの挑戦権を獲得した。
2015年6月7日、タイのバンコクのインドア・スタジアム・フアマークでIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンと対戦し、12回0-3(110-116、110-115、112-113)の判定負けを喫し2階級制覇に失敗した。
試合後IBFがカシメロの抗議でアムナット対カシメロ戦のスコアカードの再点検を実施。
マックウィリアムズ・アローヨと同様レフェリーの不手際が発覚した。
レフェリーを務めたラリー・ドンガットに対してIBF公認レフェリー資格剥奪の処分を下し、アムナットとカシメロに対し再戦指令を出した。
2016年5月25日、IBFからの再戦指令に基づき北京の北京国家体育場内ダイヤモンド・スタジアムでIBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンと再戦し、アムナットにペースを握られたかに思われたが、4回に2度ダウンを奪い4回2分10秒逆転KO勝ちを収め、2階級制覇を達成した。
前日計量は異例の万里の長城で行われ、一時アムナットとカシメロがあわや計量失格になるところだったが、結局プロモーションでの撮影だったことが判明。
その後北京の年次総会会場近くのホテルに戻りアムナットとカシメロがリミットでパスをして事なきを得た。
2016年9月10日、ロンドンのO2アリーナでゲンナジー・ゴロフキンVSケル・ブルックの前座でポール・ウェアーに次ぐ8戦目で世界王者を狙うIBF世界フライ級14位のWBCインターナショナルフライ級シルバー王者チャーリー・エドワーズと対戦し10回にダウンを奪い、再開後に連打を浴びせてレフェリーがストップ。
エドワーズのイギリス2番目の速さでの戴冠を阻止する10回57秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2016年12月20日、スーパーフライ級に転向しヘルウィン・アンカハスやローマン・ゴンサレスに挑戦する為にIBF世界フライ級王座を返上した。
2017年9月16日、セブ市のウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノでIBF世界スーパーフライ級8位のジョナス・スルタンとIBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦を行い、12回0-3(111-117、112-116、113-115)の判定負けを喫しヘルウィン・アンカハスへの挑戦権獲得に失敗した。
2019年4月20日、ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークにてダニー・ガルシアVSエイドリアン・グラナドスの前座でリカルド・エスピノサとWBO世界バンタム級暫定王座決定戦で対戦し、12回KO勝ち。
王座獲得に成功して3階級制覇を達成した。
2019年8月24日、マニラのメトロマニラでセサール・ラミレスと対戦し、10回2分23秒KO勝ちを収め初防衛に成功した。
2019年11月30日、バーミンガムのバークレイカード・アリーナでWBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテと団体内王座統一戦を行い、3回2分14秒TKO勝ちを収め正規王座の獲得による王座統一に成功した(記録上は暫定王座2度目の防衛)。
2020年1月31日、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥が日本で会見し、4月25日にラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターでカシメロと三団体統一戦をメインイベントにて行うことを正式発表した。
この会見にビザが下りず参加できなかったカシメロも、2月5日に母国で対戦発表の会見を行った。
しかし、3月17日に井上との三団体統一戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け延期と発表された。
2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでWBO世界バンタム級11位のデューク・ミカーと対戦し、3回TKO勝ちで3度目の防衛に成功した。
2021年4月15日、プレミア・ボクシング・チャンピオンズとShowtimeが、WBA世界バンタム級レギュラー王者ギレルモ・リゴンドウとWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロが8月14日に対戦することを発表した。
2021年6月19日、ヴァージン・シアターで行われたWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥対マイケル・ダスマリナスの試合をリングサイドで観戦、試合を中継したWOWOWのインタビューで井上との対戦を熱望し、また8月14日の対戦相手がリゴンドウからWBC王者ノニト・ドネアに変更になったことを明らかにした。
しかし、その発表からわずか6日後の26日にドネア陣営が、カシメロ陣営がVADA(ボランティア・アンチドーピング協会)への書類提出が5日間遅れた事(ただしこれはあくまでドネア陣営の主張であり、VADAは6月25日にカシメロ陣営に正式に連絡を取って、翌26日の午後早くにはカシメロ陣営から登録書類を受け取り、その数時間後には検査プログラムに登録が完了(契約の登録期限は6月27日まで)したと確認している)や、ドネアのマネジャーでもあるレイチェル夫人への無礼な態度を問題視し統一戦をキャンセルすると発表、このため当初の予定通りリゴンドウ対カシメロが行われることになった。
2021年8月14日、米カリフォルニア州カーソンにてWBA同級正規王者ギレルモ・リゴンドウと対戦し、12回2-1(116-112、117-111、113-115)の判定勝ちで4度目の防衛に成功した。
この試合はWBOが最上位になるWBAスーパー王者しか認めていないため統一戦として認めず、カシメロのWBO王座のみを懸けて行われ、またWBAはリングに上がった時点でリゴンドウからWBAレギュラー王座を剥奪した。
この試合でカシメロは175,000ドル(約1950万円)、リゴンドウは20万ドル(約2200万円)のファイトマネーを稼いだ。
井上尚弥との関係
2019年11月8日、前日にボクシングのWorld Boxing Super Seriesのバンタム級決勝を制した井上が、横浜市内の所属ジムで会見を行い、今後について「ここまで来たら最強を証明していくだけ。バンタムで敵がいないくらいにしたい。ウバーリ、テテ。残っているのはそれくらい」と語り、バンタム級に残留し当時のWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ、WBO王者ゾラニ・テテの2人の名前を出し、四団体統一を視野に入れていることを明かした。
しかし、2019年11月30日にバーミンガムのバークレイカード・アリーナで行われたWBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテとWBO世界バンタム級暫定王者カシメロの王座統一戦で、カシメロが3回2分14秒TKO勝ちを収め王座統一した。
カシメロは、試合後のインタビューで「次は井上とやりたい。モンスター、私とファイトしよう」と井上との王座統一戦をアピールした。
また、カシメロのプロモーターを務めるショーン・ギボンズも「カシメロは井上をKOするだろう。俺の家を賭けてもいい」と言い切った。
WBSS優勝後はWBO王者ゾラニ・テテが井上の次戦の対戦候補に挙がっていたが、この試合結果を受け、井上は自身のSNSで「テテ3R TKO負け。もう少しやると思ったけど…カシメロの一発がひっくり返した」と試合の印象に言及。
さらに「カシメロと戦う事に興味が湧いてきた」と対戦意欲を示した。
さらに2019年12月2日、井上は従兄弟である井上浩樹のWBOアジア太平洋スーパーライト級王座決定戦観戦の際後楽園ホールで取材に応じ、カシメロについて「ターゲットにします」と語った上、カシメロが勝利するとすぐに大橋秀行会長にカシメロ戦を直訴した事を明かした。
また大橋会長は、井上が2014年に世界初挑戦を狙う際、当時IBF世界ライトフライ級王者だったカシメロをターゲットにし、両陣営とも対戦に同意していたが、IBFが安全のため10戦以上のプロ戦歴のないボクサーの世界挑戦を認めていなかったため流れ、WBCのベルトに照準を変更することになっていた因縁を明らかにした。
なお、カシメロは井上とやるはずであった試合で体重超過により王座を剥奪されている。
また大橋会長は、井上が2014年に世界初挑戦を狙う際、当時IBF世界ライトフライ級王者だったカシメロをターゲットにし、両陣営とも対戦に同意していたが、IBFが安全のため10戦以上のプロ戦歴のないボクサーの世界挑戦を認めていなかったため流れ、WBCのベルトに照準を変更することになっていた因縁を明らかにした。なお、カシメロは井上とやるはずであった試合で体重超過により王座を剥奪されている。
2020年1月22日、ボクシングシーン.comが、次戦が4月25日にラスベガスでWBO王者ジョンリル・カシメロと統一戦を行うことが決定的であり、会場についてはまだ確定していないもののマンダレイ・ベイ・イベント・センターが予定されていると報じた。
この報道を受けてカシメロは自身のSNS上で「最高な気分だ。オレは世界中を震撼させたい。モンスターキラーだ」と発言した。
また、井上も1月30日にインタビューに応じ、カシメロとの試合について「ほぼ決まっていると聞いています」と答えた。
2020年1月31日、井上は都内で会見し、4月25日にラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターでWBO王者かつ3階級制覇王者のジョンリル・カシメロと日本人初の三団体統一戦をメインイベントにて行うことを正式発表した。
この会見で井上は「この試合は三団体統一に凄く意味がある。バンタム級で四団体統一を目指す上で欠かせない試合。まずはラスベガスでの試合を危なげなくクリアして次に進めたい」と語り、世界ボクシング史上4人しかいない四団体統一王者を目指していく方針を明らかにした。
また井上は、自身初めてのラスベガス初戦に向けて、異例の3週間前の渡米を計画している事を明かした。
地元紙「フィリピン・スター」は、ショーン・ギボンズがカシメロのファイトマネーについて「人生最大のマネーをゲットする。テテ戦の3倍以上だ」と明かした事を報じた。
2020年2月5日、一方のカシメロも母国で会見を行い「じゃあな、イノウエ。お前はモンスターだそうだが、俺が真のモンスターだ」と語るとともに、井上に勝利した後は「4つのベルトを獲得することが私と私のプロモーターの計画だ」とコメントし、WBC王者ノルディーヌ・ウバーリまたはノニト・ドネアにターゲットを絞る方針を明らかにした。
さらにショーン・ギボンズは「もし、井上に勝ったら、私たちはもちろん再戦を検討しても良い」「118ポンドのベルトを全て獲得したら122への転向も考える」とも話した。
2020年3月16日、プロモーターのトップランク社が新型コロナウイルス拡大の影響を鑑みて、3月及び4月の自社プロモート興行について延期することを発表したことにより、井上対カシメロ戦も試合が延期されることが決定した。
ショーン・ギボンズは、カシメロが母国フィリピンに戻らずラスベガスに留まってトレーニングを行なう事を明らかにした。
しかし、三団体統一戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止となり、カシメロは2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでWBO世界バンタム級11位のデューク・ミカーと対戦し、3回TKO勝ちで3度目の防衛に成功した。
一方の井上も2020年10月31日、米ラスベガスのMGMグランドにてWBA世界バンタム級3位、WBC4位、IBF4位、WBO1位のジェイソン・モロニーと対戦し7回2分59秒KO勝利を収め、WBA王座4度目、IBF王座2度目の防衛に成功した。
井上は、モロニー戦後のインタビューにおいて、「計画としては、WBCのドネアとウバーリ(の勝者)、WBOのカシメロ。両選手をターゲットとして考えているので、タイミングの合う方とやりたい」と統一戦を熱望した。
一方のカシメロも1日夜、自身のSNSで、フィリピンと日本の旗の絵文字とともに「さあ、続こう!」とツイートし、対戦に応じる姿勢を示した。
まとめ
今回は問題児、3回級王者ジョンリル・カシメロについてまとめてみました。
体重超過や誹謗中傷的発言など、色々問題になる彼ですが実際に実力はありますよね〜
だから否めないと言いますか、私的には各階級に1人ぐらいは問題児がいた方が見ていて楽しいと思ってしまいますw(対戦相手からしたらそうはいかないと思いますw)
井上尚弥とはいずれ戦うことになりそうなので楽しみですね!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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