【ボクシング】ネクスト井上尚弥? WBO世界フライ級王者の中谷潤人選手についてまとめてみた
WBO世界フライ級タイトルマッチが2020年11月6日に米国アリゾナ州ツーソンのカジノ・デルソルで行われ、WBO世界フライ級チャンピオンの中谷潤人が同級1位で指名挑戦者のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKOで勝利。
米国での防衛成功は日本人ボクサー6人目の快挙となった。
初の防衛戦に挑んだ中谷は、強烈な左ストレートでアコスタの鼻骨を折るなど、念願の米国デビューで鮮烈なインパクトを残した。
この勝利は現地でも「ナカタニの“強烈な”左で、アコスタの鼻から鮮血が飛び散る」と速報されている。
またスポーツ紙の報道でも、「ネクステ尚弥!!」などの報道がされるほど非常に評価が高い彼についてまとめていきたいと思います。
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中谷潤人
プロフィール
- 本名:中谷潤人
- 通称:愛の拳士
- 身長:171cm
- リーチ:170cm
- 国籍:日本
- 誕生日:1998年1月2日
- 出身:三重県
- スタイル:サウスポー
戦績
- アマ:16戦14勝(10KO)2敗。
- プロ: 22戦22勝0敗0分(17KO)
獲得タイトル
- 2012年度U-15ボクシング全国大会32.5kg級優勝(アマチュア)
- 2013年度U-15ボクシング全国大会40kg級優勝(アマチュア)
- 2015年度ルーキーズトーナメントライトフライ級優勝
- 2016年度全日本フライ級新人王
- 日本フライ級ユース王座
- 第57代日本フライ級王座
- 第19代WBO世界フライ級王座
動画
ファイトスタイル
中谷選手は身長が171cmあり、フライ級では長身です。
体格差の優位性もありますが、戦い方にうまさがあります。
長身のため、その分リーチも長く、距離をとって戦うアウトボクシングを得意としています。一方で、接近戦でもコンパクトなコンビネーションを的確にヒットさせる技術があります。
イメージとしては具志堅さんと似ていて攻撃的というより相手との距離を測り、天才的ディフェンス能力を駆使して、カウンターを狙うスタイル。
来歴
生い立ち
両親が礼儀作法を学ばせるため、小学3年から極真空手をやっていたが、体が小さかった中谷にフルコンタクトの戦いは厳しく連戦連敗で、一度も試合で勝てなかった。
中谷が空手でなかなか勝てないことを知っていた、両親が営んでいたお好み焼き屋の常連客に体重別のボクシングを勧められると、小学6年の時にTVでボクシングの試合を見て興味をもったことからボクシングに転向、中学1年生の時に石井広三が会長を務めていた桑名市のKOZOジムに入門、中学2年生の時に32.5kg級・3年生の時に40kg級でU-15大会を連覇した。
東員町立東員第二中学校を卒業後、高校に進学せずに単身アメリカへ留学して元世界王者畑山隆則のトレーナーだったルディ・エルナンデスや岡部大介から指導を受けた。
(ルディ・エルナンデス氏)
16歳の時に、岡部に紹介されたM.Tボクシングジムに入門した。
プロ時代
2015年4月26日に岐阜商工会議所で糸賀純一とミニマム級4回戦を戦い、1回1分33秒TKO勝ちを収めてデビュー戦を白星で飾った。
2016年東日本フライ級新人王として、西軍代表矢吹正道を相手に4回3-0(39-38、39-37×2)の判定勝ちを収めて全日本新人王を獲得した。
なおこの勝利でJBCの発表した最新ランキングで初めてフライ級日本ランク入りを果たす。
その後3連勝して、2017年8月23日に後楽園ホールでユーリ阿久井政悟と初代日本フライ級ユース王座決定トーナメント決勝戦を行い、6回2分1秒TKO勝ちを収めて初代日本フライ級ユース王者になり、最優秀選手賞を獲得した。
なおこの試合で東日本ボクシング協会から2017年8月度月間賞新鋭賞を受賞した。
そして2018年10月6日に後楽園ホールで行われた「第577回ダイナミックグローブ」にて日本フライ級2位の小坂駿と日本フライ級王座挑戦者決定戦を行い、8回3-0(80-71×2、79-72)の判定勝ちを収めて日本フライ級王座挑戦権を獲得した。
しかしその後日本フライ級王者黒田雅之が王者返上したため、2019年2月2日に望月直樹と日本フライ級王座決定戦を行い、9回23秒TKO勝ちを収めて日本王座獲得に成功した。
同年6月1日に中野ウルフと日本フライ級タイトルマッチを行う予定だったが、相手の怪我のため中止となった。
2019年6月1日、後楽園ホールで上記の試合の代わりとして、フィリピンバンタム級8位のフィリップ・ルイス・クエルドと対戦し、1回1分23秒KO勝ちを収めた。
2019年7月23日付けで、日本フライ級王座を返上した。
2019年10月5日、後楽園ホールで元IBF世界ライトフライ級王者でWBC世界同級12位のミラン・メリンドと対戦し、6回2分2秒TKO勝ちを収めた。
2020年4月4日、後楽園ホールで田中恒成が返上したWBO世界フライ級王座をかけて、WBO世界同級1位のジーメル・マグラモと対戦する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、一度は8月に延期されたが、最終的には11月6日に開催されることになった。
2020年11月6日、後楽園ホールでジーメル・マグラモと対戦。
一度もダウン経験の無かったマグラモから8回に左アッパーを効かせてダウンを奪うと、そのまま10カウント。
8回2分10秒KO勝ちで王座を獲得し、M.Tボクシングジム所属の選手として初めての世界王者に輝いた。
また、日本人の新世界王者誕生は2018年末の井上拓真以来約1年10か月ぶりであり、新元号・令和に入って以降では初となり、また三重県出身ボクサーとしても初の世界王者となった。
王座獲得後、コロナ禍の影響で初防衛戦の日程がなかなか決まらない状況であったが、2021年9月10日にアメリカ合衆国・アリゾナ州ツーソンにて元WBOライトフライ級王者、指名挑戦者の同級1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を相手に初防衛戦を行い、4回32秒TKO勝ちを収めて王座初防衛に成功した。
アメリカでの初防衛成功は日本人史上初となった。
M.Tボクシングジム
高城正宏会長
まとめ
国内外から非常に評価が高く童顔で人の良さそうな顔つきとひょろっとした長身の中谷だが、パンチの破壊力は世界トップクラス。
現在24歳で「統一戦やりたい気持ちが強い」と話しひとつ上のスーパーフライ級は選手層が厚く、日本人王者の井岡一翔との戦いもあるかもしれませんね。
インタビューでは、最終目標として6階級制覇を口にしていた中谷選手にこれからも期待です。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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